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Enseignement simultané de deux langues (le français et l anglais) dans la classe, par deux professeurs spécialistes

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Academic year: 2022

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Texte intégral

(1)

ティ−ムティ−チングによる 英語・フランス語二言語同時学習

Enseignement simultané de deux langues (le français et l’anglais) dans la classe, par deux

professeurs spécialistes

舟杉真一

F

UNASUGI

Shinichi

Résumé

Après avoir reçu le label GP (Good Practice) de l’année 2006 du Ministère japo- nais de l’Éducation et des Sciences, la classe CALL-EF, que nous avions commencée à l’automne 2003 a reçu une nouvelle dénomination : BSL-EF. (Bi-language Simul- taneous Learning-English and French / Enseignement simultané de deux langues : anglais et français).

Cette classe, d'une durée de 180 minutes, est animée simultanément par deux professeurs japonais, l'un spécialiste d'anglais et l'autre de français. Un ou deux as- sistants natifs de la langue, anglophone ou francophone, participent à la classe afin d'aider les élèves.

Les 30 premières minutes de classe sont consacrées à la découverte et à l'appren- tissage, en autonomie, des contenus lexical et grammatical du jour par l'apprenant, celui-ci pouvant travailler dans la langue de son choix ou dans les deux langues, avec comme outil l'ordinateur. Les deux professeurs aidés des assistant(e)s sont à sa dis- position pour répondre aux questions ou pour toute aide plus personnalisée. Puis, à partir d'un document visuel commun, en général un film sous-titré dans les deux lan- gues, chaque professeur dispense son enseignement et apporte les informations néces- saires à la bonne compréhension de ce document par les apprenants, en comparaison avec l'autre langue, du point de vue linguistique et culturel.

Notre but, dans cette classe, est de partager la joie de la découverte et de l'appren- tissage des langues, par une meilleure compréhension des interactions entre deux langues et deux cultures européennes et plus largement avec la langue et la culture japonaises.

Mots clefs

Enseignement simultané de deux langues.

(2)

Comptes rendus d’expériences pédagogiques 実践報告

1 はじめに

 2003年秋学期に英語とフランス語でスタートした「ティームティーチン グによる二言語同時学習」の取組も,2006年には,英語・フランス語,英語・

ドイツ語,英語・スペイン語,英語・中国語,英語・ポルトガル語,英語・

イタリア語の6言語をカバーするに至り,文部科学省「特色ある大学教育支 援プログラム」として『教育方法の工夫改善を主とする取組』の分野で選定 された.これを機に,講義名称もCALL EXからBSL-EX1となった.

 本取組当初のCALL EFについては,「ティームティーチングによる英語・

フランス語同時学習」『フランス語フランス文学研究 No 88』pp. 149-161 で言及したので,本稿では,BSL-EFの現状について報告させていただきた いと思う.

2 BSL-EX

2.1 カリキュラム

 カリキュラム上,CALL-EXは自由選択科目扱いであったが,BSL−E Xは必修選択科目となった.すなわち,2年次において,従来通り週2回の 外国語科目か,週1回2講時連続のBSL-EXかを選択することになった.

 このように必修選択科目になったことにより,授業時間帯が変更された.

CALL-EX時は5講時6講時,16時40分から19時50分までであったが,

BSL-EXは,2年次配当の第2外国語の固定時間帯である火曜日・金曜日の

3講時と4講時,15時00分から18時10分までとなった.選択必修化とこ の時間帯の変更に伴い,金曜日の夕食時に設定され自由選択科目であったC ALL−EF時のように,学生が受講してくれるどうかという不安はなくな ったが,他大学の学生が受講しにくくなってしまったというデメリットも生 じた2

 対象学生は,CALL-EF時同様,英語を主専攻としフランス語を第2外国 語として1年以上学習している学生と,フランス語を主専攻とし1年以上学 習し,第2外国語として英語を選択している学生である.言うまでもなく受 講生の英語力,フランス語力は均一ではない.特に,フランス語力は,専門

1 BSLはBi-language Simultaneous Learningの略で,EXのXは変数でフランス語はF,

ドイツ語はG,スペイン語はS,中国語はC,ポルトガル語はP,イタリア語はIと なる

2 BSL-EFは「大学コンソーシアム京都」への提供科目である.「大学コンソーシアム

京都」に加盟している大学・短期大学が単位互換協定を締結し,相互に授業を履修で きる制度で1994年4月に開始された.

(3)

課程で1年間学んだ者と第2外国語として週2時間だけ履修した者との隔た りは大きい.この格差の中で何をどのように教えるかは大きな問題である.

この件については後述することにする.

 この取組の特色は,ティ−ムティ−チングによる二言語同時学習という点 にあり,これにCALLを活用することにより,学習者が自主的に自分のペー スで両言語についての知識・能力を補完していくものである.

 ティ−ムティ−チングの大きな利点は,同一時間に,同一教壇で,同一教 材を用い,同一現象を,それぞれ専門の立場からキャッチボール的に説明す ることにより,対照言語学的に共通点,類似点,相違点を際だたせ,発音,

文法,語彙,表現,意味,文化について,学習者に,しっかりとした比較の 目を養い,知識の定着をはかりえることにあると言える.

3 授業構成

 毎回,授業の最初の30分は,BSL-EF用に作成したCALL教材による予習・

復習,応用練習を,あるいは,その他の利用可能なCALL教材3を,学生が 各自のペースで行っている4.CALLは,基本的には自学自習を目的としたも のであるが,我々の取組では,この間,教員と留学生アシスタントが教室を 巡回し,積極的に学生とのインタラクションを図り,語学演習や文化知識の 習得をより効果的に進めている.

 このウォーミングアップの後,両言語に共通の題材について,言語学的,

異文化的アプローチを行う.共通題材として主として使用しているのは,映 画Harry Potter IとIIである5

 共通題材の基本的な利用法は,まず,英語版を用い,英語担当教員から語 学的・文化的解説が行われる.その間,フランス語教員も,必要に応じて随 時発言するし,英語や文化についての質問もする.

 英語側からの分析・解説等が一段落したところで,映画の同じ場面を,今 度はフランス語版により検討する.先ほどの英語版で問題になった箇所やフ

3発音矯正,TOEICなど英語関係の市販ソフトはかなり充実し導入もされているが,

フランス語関係では,Fr@nce.go (モーリス・ジャケ,舟杉真一,ALSI{CHIERU)以 外はインターネット上のものを利用しているのが現状である.

4 BSL-EX用CALL教材のほとんどは,セキュリティ上の理由から学内のみのアクセス

であるため,授業時間内に練習時間を設けているが,「いつでも好きな時にどこから でも」というCALL教材本来のメリットであるユビキタス的な方向で検討中である.

5映画等の使用に当たっては,著作権法が専門である教員のアドバイスに従い,著作 権に十分配慮した上で行っている.DVDが比較的安く購入できる昨今の事情を考慮し,

教科書代わりのDVD購入も検討中である.

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Comptes rendus d’expériences pédagogiques 実践報告

ランス語独自の問題点などについてフランス語担当教員から問題提起,解説 を行う.先ほど同様,英語担当教員,留学生アシスタントも随時参加する.

このような自由な教員のやりとりが,結果的に学生側にとっても質問がしや すい雰囲気を生みだしている.質問に答えたり,解説するのは,教員に限る わけではなく,両言語の留学生アシスタントを活用している.彼らの発言そ のものが,聞き取り練習,内容把握練習となっている.

 英語の場合もフランス語の場合も,実際に使われている具体例をより多く 提示することが,学生の関心や定着度により効果的であると考えているので,

解説の途中で,他の映画等の具体例や教員,留学生アシスタントの体験等も 必要に応じて随時紹介している.また,関連事項についてインターネットの 英語サイト,フランス語サイトでのテーマ検索等により,習得言語の実際的 運用訓練も行っている.

4 「BSL EF 」用CALL教材

 2009年度開始を目標にBSL-EF用CALL教材の刷新を計画している6. ここでは,新しい教材構想について述べさせていただくことにする.

 BSL-EF用教材の種類は,大きく二つに分けられる.一つは英仏融合型(EF 問題)で両言語の相違点,共通点を比較しながら練習するタイプのものであ り,もう一つは単独型(E問題,F問題)で,それぞれの言語の個性に合わ せた個別練習である.特に先に述べたように,フランス語力には大きな開き があり,それを補完する意味で単独型F問題は多種多様なものを準備する必 要がある.

 それぞれの問題に対してレベル1(基本問題),レベル2(中級問題),レ ベル3(応用問題)の大きく3段階を用意する.また各レベル内は,問題番 号が進むことに,基本→中級→応用となるように問題を配列する.

 問題の種類は,「発音・リスニング問題」,「語彙問題」,「文法問題」,「意 味問題」,「文化情報」に便宜上分類するが,互いに絡み合う場合も当然あり 得るので絶対的な区分ではない.

 問題の具体例と展開

  EF語彙L1 次のフランス語に対応する英語を下から選び(  )内に入力し なさい.

vent ( ) vin ( )      wind wing wine

6 これまでの使用してきた教材作成ソフトは,作成者の負担が大きく,また制約が多

かったため,BSL-EX用の新たな教材作成ソフトを開発中である.

(5)

   EF語彙L1 次の英語に対応するフランス語を下から選び(  )内に入力し なさい.

wind ( ) wine ( ) vent vin vous

  EF語彙L1 次の英語に対応するフランス語を入力しなさい.

wind ( ) wine ( )

   F発音・リスニングL1 聞こえた単語を下から選び( )内に入力しなさい.

   (     )

bain banc bond vent vin vont

   F発音・リスニングL2 聞こえた文を下から選び[    ]に入力しなさい.

  [       ] Ce vent est agréable. Ce vin est agréable.

  F発音・リスニングL2[    ]内に聞こえた文を入力しなさい.

   

[Ce vin est agréable.]

  F発音・リスニングL3 「ワイン」に関する長文内容正誤判定問題

選択問題であっても,選択肢はキーボードから入力させることにより綴りの 練習も行う.

 上記の例はvinに関わる展開例の一部であるが,それぞれ10題ぐらいの 問題数とする.

 CALL教材の大切な点は,結果の反映である.ただ,点数のみではなく,

Très bien. /Bien. /Assez bien. /Passable. /Bon courage ! などのコメン トがあると次のチャレンジにつながる.とにかく,いかに興味を持ってパソ コンに向かわせるかが重要である.そのためには,問題のバリエーションだ けではなく,結果の表示が非常に大切であり,履歴を利用したコメント表示 などの工夫も必要である.

5 授業方針

 我々の授業方針の一番のポイントは「二言語の比較検討」である.「二言 語の比較検討」による語彙から文法への展開例を紹介する.題材は『星の王

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Comptes rendus d’expériences pédagogiques 実践報告

子様』の一節である.

Le Petit Prince / The Little Prince, Antoine de Saint-Exupéry

−Adieu, dit le renard. Voici mon secret. Il est très simple : on ne voit bien qu'avec le cœur. L'essentiel est invisible pour les yeux.

“Goodbye,” said the fox. “And now here is my secret, a very simple secret : It is only with the heart that one can see rightly ; what is essential is invisible to the eye.”

 語彙の抽出

  同形:prince, secret, simple, invisible   微妙に違う語:essentiel / essential

 接頭辞in-/im-の使い分け

  原則:in-

   im + b/m/p ☆b/m/pに共通な音声学的な特徴は?

 comfortable ? confortable ?

  フランス語は原則通りconfortable

  英語はアクセントのある音節では母音字+m

 アクセントの位置

  フランス語 単語の最後の母音         意味グルーブの最後の母音   英語 名前動後

     各語に依存   

  英語 I love Mary. → I love her. アクセントの位置が移動 

  フランス語 J'aime Marie. → Je l’aime. アクセントの位置は語末に固定    → なぜフランス語では弱形代名詞は動詞の前に移動するのか

 このように語彙の問題が文法現象の説明にまで展開することができる.こ の授業で目指しているのは,二言語の比較検討により,丸暗記に頼る覚え方 から,関連づけによる芋づる式記憶法を活用し知識の定着をはかるための題 材提供である.

おわりに

 CALL-EF時代より担当教員の間にしっかり定まった毎回の授業計画があ るわけではない.だからといって,「行き当たりばったりいい加減」という

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のではなく,それぞれの教員が自分が専門とする言語の立場から,共通教材 のどこを問題提起できるかはしっかりと考えて授業に臨んでいる.あらかじ めできあがってしまっているものでない,何が飛び出すかわからない二人の 教員,留学生アシスタントのやりとりが,180分の長さを受講生に感じさせ ないものになっていると思う7.また,英語の知識,フランス語の知識を単に 与えるだけでなく,比較の方法,見方を学生たちが二人のやりとりの中から 直に学び取ってくれているのではないかと思う.英語教員1名+フランス語 教員1名=教員2名は当たり前.2人でやることにより2以上のものをやり たい.これが我々の共通意識である.これに,BSL-EFになってからは,留 学生アシスタントも加わり,1+1+1+1>4となるような授業を目指し ている.

 CALL教材を活用した自律学習の効用について述べられることが多くなっ てきた.我々の試みもCALL教材を効果的に利用したいと思っているが,あ くまでも補助教材としてである.我々が目指しているのは,二人の教員,お よびアシスタント留学生が受講生と一緒になり,発見の喜び,知識の獲得の 喜びを味わい,分かち合えるような授業である.

参照文献

小野隆啓,舟杉真一(2005.4 - 2006.3)「英語のコツ フランス語のコツ」,『ふ らんす』白水社

小野隆啓,舟杉真一(2006)「ティームティーチングによる英語・フランス 語同時学習」,『フランス語フランス文学研究』Nº88, pp. 149-161 小野隆啓,舟杉真一(2007.4 - 2008.3)「似てる似てない英語とフランス語」,『ふ

らんす』白水社

(京都外国語大学)

7学期末のアンケートの自由記述で一番多いのが「授業時間が短く感じられた」とい う回答である.

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